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2009.09.05

切り札を手に

まだまだしつこくやってましたおっさん祭。
リク消化にかかりたいとおもいます。



■切り札を手に(M&R)



背にした分厚いコンクリの壁に銃弾が打ち込まれる振動が、ラファエロとミケランジェロの甲羅を揺すぶる。
その銃撃の合間を縫ってミケランジェロが撃ち返して応戦する。
開けた場所から逃げおおせてやっと滑り込んだシェルターに凭れ、ラファエロは一息ついた。
ついでに文句も口をつく。
「なんだってオメーといるといつもこんな目に会うんだよ」
「それこっちのセリフ。お前、発信機でも埋め込まれてるんじゃないのか?ラファエロ」
今回のミッションはただの偵察で、フット団と直接やり合うこともないだろうと思っていたのだが、いつの間にかこうして市中での銃撃戦を繰り広げる羽目になっていた。
とはいえ、もしもの時の自衛用軽装備ではそう長くはもたない。

「っと、弾切れ!」

カランカランと軽い音を立てて最後の薬莢が地に落ち、ミケランジェロは空の銃を地面に置いた。

「……どうしよ」

そもそも銃器など装備していない隣のラファエロはサイを構えて、

「ハッ、オモチャがないと戦えねえって?腰にぶら下がってんのは飾りかなんかかァ?」

と顎でそれを指すようにしゃくってにやにや笑う。ミケランジェロもまた口元に薄い笑みを浮かべて返した。ミケランジェロのたくましい左腕がしっかりとヌンチャクの柄を掴んでベルトから引き抜く。

「久しぶりだからダメかもなあ」

言いながらヌンチャクの手ごたえを確かめるように回し始めた。

「なんだよ、やっぱり腑抜けてんのか」

ヒュンヒュンと空気を切る音が次第に速くなっていく。ヌンチャクを回す手はそのままに、ミケランジェロは壁の向こう側を伺うように首を伸ばした。ひぃ、ふぅ、みぃと昔スプリンターに習った和語で敵の頭数を数える。

「いや、加減がダメかも」

ミケランジェロからはっきりとした返事が返ってくる。
向こう側の様子を見るために顔は背けたままだが、歯茎を覗かせて笑っているのはラファエロにもわかった。
笑うこと自体は少なくなったが、笑い方だけは変わらないとラファエロが思った瞬間、弾かれたようにミケランジェロは飛び出していった。
おい、と叫んでラファエロも続く。
まるで弾丸のような勢いで迫ってくるミケランジェロに敵は怯んで銃を構えることもできない。
ミケランジェロは距離を詰めると、素早くヌンチャクで敵の手から銃を叩き落とした。
続いて背後の敵を蹴り上げ、上体を捻って動線上にいた死角の敵もまとめたヌンチャクで殴り倒す。
ラファエロは自らも敵をのめしながら、その鮮やかさに舌を巻いた。
ミケランジェロの俊敏さ、柔軟さは銃火器のような重い武器を捨てたときにこそ発揮されるものだった。
縦横無尽に走る相棒のヌンチャクもとらえようがない。

程なくして辺りには動かなくなったフット団が多数転がった。
面倒だっただのなんだのと文句を言いながらもさっさと歩を進めて帰還するラファエロの後にミケランジェロは黙って続いた。
頭の中は弾を使い切ってしまったことをエイプリルにどうやって報告するかでいっぱいだった。



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
リクありがとうございました!
戦うマイキーで「切り札を手に」というタイトルでということでしたが、こんな感じでどうでしょうか。
大人数相手にしなくちゃならないから普段は銃火器で、戦況とかみてここぞという時にはヌンチャクに切り替えるとかそういう戦い方をマイキーはしてくれるといいなあ。
あと、滅多に使わなくなったヌンチャクだけど、使うとすげーんだぜ!という。

リク主様のみお持ち帰りOKです。
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